五郎さん、森本さん、タカユキさん、伊織さんと練習。
集団走行をすると自分の足らない点があぶり出される。道をよく分かってないのに、聞かずに突き進んで道を間違える。風向きに応じたローテーションが出来ずに後続者をヒヤリとさせる。五郎さんからは周りが見えてない、集中しろと何度言われたことか。しまいにはクソ野郎!と言われて笑ってしまった。
決して笑い事ではないが。
自分は視野が狭い。特に緊張やストレスがかかると如実に狭くなる。これは自分の集中の仕方に起因しているのだろう。自分にとって集中とは、意識的に周囲の情報をシャットアウトして、意識の対象を減らしていく作業だと思ってきた。もちろんコレも間違いではないだろう。しかし自転車において五郎さんが言う「集中」という言葉のニュアンスは、周りの情報を敏感に察知するアンテナを立てて、臨機応変に対応する態勢を整えておくことだと気付かされた。ロードバイクは速い。集団走行となるとスレスレの車間距離で他人と高速で走らなければならない。とてもストレスがかかる。怖い。そういう局面で自分は集中しよう、集中しなければと、どんどん視野を狭くして、ほとんど前しか見えていないようだ。
そんな自分と違って、伊織さんは途中の山中で鹿を見つけた。なぜそんな所を見ている余裕があるのだろうかと驚かされる。自分は必死に前の人のケツを見ていただけだった...
五郎さんなら側溝に落ちているいかがわしいDVDですら見つけてしまう、もちろん走りながら。
こういう広い視野を持たないとロードレースで勝てないよとよく五郎さんに言われる。
自分がクリート位置を少し変えたことにも五郎さんは気づいてしまう。周囲の情報を察知するアンテナの精度が桁外れに高い。そういった嗅覚が勝利を呼び寄せるのだろうか
ただ、どうしたら視野が広がるかなんて分からない。とりあえず帰り道にキョロキョロして目に入る看板の文字をひたすら読み続けた。。
いい大人が、周りが見えてないなんて非常に痛いが、出来てないものは仕方ない。
出来ないことをひとつずつ出来るようにすることこそ人生。周りが見えるようになるドリルなんてものは売ってない。自分なりに考えて、広い視野を持てるようになりたいと思える最高の練習会だった。
165km TSS332
やはりTSSの割にいつもより疲労感が少ない。
乗り終わった直後から、また乗りたいと思っている自分がいる。
ターマックのおかげで、明日もモリモリ練習出来そうだ。