消防士ロードバイク日記

56CYCLEに通う56cyclist

ツールド北海道市民レースを終えて

 

 

勝てれば良いな

絶対に勝つ

 

この差はとてつもなく大きかった。

仲間が良い仕事をしてくれるたびに、どんどんプレッシャーは大きくなった。

自分を勝たせるためにこのチームは動いている。

これで負けたらと考えると、レース中ゾッとしたのを覚えている。吐き気すら催す。

負けたらアシストの走りは全くの無駄になる。

チームで束になっても勝てなかったダサい連中になってしまう。

勝たなければアシストは報われない。

無駄死にだ。

 

「エースは絶対に勝たないといけない」

 

壱岐のレースが終わってから、普段の練習からずっと自分にプレッシャーをかけてきた。

このプレッシャーのおかげで強くなれた。

もうやめようかなというところから、あと一本やろうという気持ちが生まれた。

エースとして相応しい人間になろうと心の底から思えたんだろう。

 

北海道に入ってからもずっと心の中で唱え続けた。

 

「エースは絶対に勝たなければならない」

 

五郎さんに顔付きが壱岐と違うと言われたが、自分でもそう思った。

 

目が笑うことが出来ない。

これって趣味だよなぁ、なんでこんなに真剣なんだろう。

 

レース内容はまだまだ反省点だらけ。

レース中何度も怒られてしまった。

しかし、五郎さんと走る度におぼろげだったロードレースというものの輪郭がはっきりしてくる。

 

言い古された言葉だが、

ロードレースは1番強い者が必ずしも勝つとは限らない。

 

それを体現するレースだったと思う。

 

一緒に走った方々、ありがとうございました。

またどこかでお手合わせお願いします。