消防士ロードバイク日記

56CYCLEに通う56cyclist

ニセコを終えて。

なぜ自分は頑張れなかったのだろうか?

 

ニセコの放送を観た。

チームのエースとしての責任を放棄した自分の醜態を見るのはとても辛い。

後悔しかないが、時間を巻き戻したとしても自分は頑張らなかっただろう。

 

ニセコに向けて頑張らないといけないと頭では分かっているのに、身体が動かなかった。

無理やり自転車に跨っても辛いだけ。

楽しくて乗っていた自転車が、いつの間にか乗らないといけない乗り物になっていた。

 

自転車が嫌になった。

 

そんな状態では強くなれるはずもなく。

やらないと...やらないと...

気持ちだけ空回りを続けて

ニセコ当日まで来てしまった。

 

今回は、五郎さんはもちろん、伊織さんが本気で仕上げてきていた。

チームとしては、自分さえ仕上がっていれば完璧な状態でニセコに臨めたはずだ。

 

なのに勝たなければいけない自分が1番弱い。

あぁ自分は責任を放棄したんだ。

 

終始ふぬけた顔をしている自分。

何が諦めないだ。

それはこのレースのために努力を積み重ねてきた者が言えるセリフだ。

 

心底自分が嫌になった。

 

 

レースは放送の通り。

映ってはいないが、ハンガーノックになりゴール手前2.3km地点で限界を迎え、歩道に座り込んだ。

心が折れる音を聞いた気がした。

15分以上は項垂れていただろうか。

 

このままやめる?

ゴールまで行く?

泊まった宿が直ぐそばにあり、このまま部屋に戻ってしまおうと本気で考えた。

もうどうでもよかった。

 

 

が、結局は走り切ることを選んだ。

何も感じない、

何の意味も見いだせないゴール。

 

ゴール後、また沖縄に向けて頑張ろうと言われた時に、五郎さんの目を見ることが出来なかった。

 

もうやめたい。

あの時はそうとしか思えなかった。

 

ニセコはそんな感じでした。

 

ニセコ終わって色々あり、

五郎さん、伊織さん、吉田さん、林さんのおかげで何とか自分のメンタルは回復傾向に。

 

自分はこれまでの人生で何かをやりたい!と強く思うことは少ない人間で、

そんな自分がやりたいと思ったのが自転車で、勝ちたいと思ったのが沖縄です。

この自分の意志は大事にしたい。

自分の根っこの原動力はそこなんだと思い至りました。

 

自問自答を繰り返し、また厳しいトレーニングに立ち向かう覚悟が出来た気がします。

 

必ず再起する。

 

なぜ自分が頑張らなかったかなんて考えるのはやめます。

今また頑張りたいと思えてる自分がいる。

それだけで十分。

 

人生は波のように浮き沈みを続ける。

一回沈んだからといって諦めることはない。

次は浮き上がるしかないのだから。

 

前向いて踏ん張れ、自分。